緊張との付き合い方! スポーツチャンバラ道 vol.9
こんにちは。Ta1-3(タイチサン)です。
こちらを書き始めた際の最初の目標であった「10日で10記事の投稿」まで、目前となり、俄然やる気です。
こういった記事がどんな形で読者の方々のためになるか、自分に返ってくるのか、結果が目に見えるのはまだまだ先でしょうが、蓄積していけばいつかは形になると思って今日も書いていきます。
よろしくお願いします!!!
というわけで、今回は「緊張」とその付き合い方について書いていきます。
いろいろな人とスポーツチャンバラの試合について話をしていると、「緊張しないんですか?」
という質問を投げかけられることがあります。
一度チャンピオンになると、翌年は2連覇がかかった試合に挑むことになりますし、周りから期待されて試合に臨むことも少なくないですし、その中でも運良く結果を出せた回数が比較的多いので、当然の疑問かと思います。
結論から言うと、
めちゃくちゃ緊張します。
僕ほどの上がり症もあまりいないんじゃないかってくらい、緊張します。
特に、試合の1回戦直前くらいまでがピークですね。
そもそも人はなぜ緊張してしまうのか、考えたことはありますか?
僕が何度か考えた結果、緊張の主な原因は「非日常」だと思っています。
普段の練習で緊張する選手はなかなかいないと思います。
試合という普段と違う
- 会場
- 雰囲気
- メンバー
- 負けたら終わりという状況
- 勝たなきゃいけないというプレッシャー
いろいろな要因がストレスとなり、緊張に繋がっていますよね。
ではどのようにすれば緊張しないのか?
無理です
はい、緊張しないのは無理です。
緊張しない天才でもない限り諦めてください。
先程も書いたように、
僕も、今でも試合は緊張します。
足の裏の感覚はおかしいし、膝は震えてるし、口の中はめっちゃ乾いてます。
頻繁に僕の試合を近くで見ている選手は、1回戦の僕の動きがおかしいなんて状況何度か見たことがあるのではないでしょうか。
緊張してるから当然ですよね。
それでも、勝てている試合が多い理由を今日はお話ししましょう。
それは、
緊張との付き合い方を知っているから
です。
大事なことは2つです。
◎緊張していることを受け入れる
◎慣れている環境を作る
まず、受け入れる
試合は緊張するもの、
自分が緊張しているのは当然のこと
と思うだけでだいぶ違うはずです。
なぜなら、相手も緊張しているからです。
この時点で自分がどれだけ緊張していても、相手と同じ条件です。
緊張していると不安になります。
自分より相手の方が強そうに見えます。
普段の動きができないんじゃないかと思います。
それは相手も同じなんです。
普段の動きとかしなくていいです。
緊張しながらも、まず相手の動きをよく見て、負けにくい選択肢を順番に選び、1ターンずつ行動を進めて勝ちを目指しましょう。
慣れている環境を作る
いわゆる、「ルーティン」です。
スポーツについて少しでも調べたことがあれば耳にしたことがある言葉ですね。
諸説あるとは思いますが、試合直前に行うルーティンと、試合中に行うルーティンの2つを僕は意識しています。
コートに入る前に拳で胸を叩くのは、臨戦体勢に入る所作です。
これをやったら目の前の相手に集中するというルールを脳に刷り込ませます。
時間切れなどで試合が切れた時、コート側で観戦している仲間と目を合わせるのは、メンタルリセットのスイッチです。
焦る気持ちを落ち着かせます。
これらはただの具体例ですが、
「こうしたらこんな気持ちになる」
という決まり事を自分で作って、反射的にメンタルを動かす訓練をしておくと、緊張していても実力を発揮できるかもしれません。
また、余談かもしれませんが、
試合の前日くらいにやるルーティンも結構好きです。
学生時代は、大事な試合の前日は
- 文京の練習にいく
- 行きつけの温泉に行く
- 家系ラーメンを食べる
当日は
- モンスターエナジーを飲む
- ウォシュレット付トイレで用を出す
とか細かいルーティンがありました。
今でも一部願掛けのように行うこともありますが、「これをやったから勝てる」みたいな勝てる(根拠のない)根拠も、人によっては効果があるかもしれませんね。
ではまた!
「体幹」の重要性と鍛え方! スポーツチャンバラ道 vol.8
こんにちは。Ta1-3(タイチサン)です。
毎日投稿を始めて、1週間が経過しました!
伸び続ける累積PV数を見て毎日ニマニマしてます。逆にこれがなかったら3日で根を上げていたかもしれません。
コツコツ書いて、読者の方々のためになるように頑張っていきます!
さて、今回はTwitterでリクエストを頂いたテーマです。
スポーツチャンバラにおける、「体幹」の重要性と鍛え方について。
テーマが多いので分割記事にするかもしれないです。
「体幹」とは?
「体幹」と聞いて何を思い浮かべますか。
- 背骨付近の筋肉
- インナーマッスル
- 身体を支える筋肉
- 安定感のために必要
いろいろあると思います。
調べてみると、体幹とは、首から上と手足を除いた身体の部位そのものを指すようです。
スポーツチャンバラでいうところの「胴」の部分ですね。
さらに細かく分けることもできますが、腹筋や背筋、胸筋などを鍛えることを「体幹」を鍛える、と言えるようです。
この体幹ですが、現代のスポーツチャンバラにおいてとても重要な役割を果たします。
多くの方が想像していると思いますが、体幹をを鍛えることにより、身体の「安定感」を手に入れることができ、試合中にバランスを崩して負けやすくなってしまう場面を減らすことができます。
ある選手が僕のことを「体幹お化け」などと形容したことがありました。僕は比較的体幹を鍛えられている方なようで、他の選手ならバランスを崩していそうな体勢になっても、耐えられている場面が多いようです。
体勢が崩れにくいことによるメリットは、攻撃面でもたくさんあります。
- 足引き面をするときに懐を深く確保し、一本を狙いやすくなる
- バックステップ中に力の乗った攻撃を放てる
- バックステップから攻撃に転じやすい
- 前に出る攻撃をした後、連撃に繋げやすい
etc
こんなふうに、安定感があるということは負ける確率を下げると同時に、勝つチャンスを増やします。
では、安定感を手に入れるためにどのようなトレーニングが効果的でしょうか?
実際に僕が高校生の時にやっていた筋トレがこちらです。
- プッシュアップ…胸筋
- アブローラー…腹筋
- スクワット(少し)…ハムストリングス
- チンニング…広背筋
当時はスポーツチャンバラへの活用は特に考えてませんでしたが、この時期にしっかりトレーニングを積んだことにより、貯筋ができていて、安定感あるスタイルを身につけられたんだと思います。
もちろん、プランクなどの「体幹トレーニング」の代表的なメニューも効果があると思います。
ここで伝えたいのは、
体幹を強化するならプランクのような姿勢キープ系のトレーニングじゃないと効果がないなんてことはないということです。
自重トレーニングでもマシントレーニングでも、適切な負荷と回数で継続して行えば、必ずスポーツチャンバラの強さに結びつきますので、「優勝」を目指すなら"筋トレ不要論"は捨てるのがベターかもしれませんね。
スポーツチャンバラの強さのために筋トレをしたことがないけど、優勝しているという選手も中にはいるかもしれませんが、そんな選手たちも学生時代のどこかでトレーニングしていて貯筋が残っていたり、先天的に筋量が多い事情があったりなどするのかと思います。
または筋力を使わない特別なスタイルなのかもしれませんね。
ただ、優勝するためにはどんな相手でも勝たないといけないので、筋トレをして選手としての底値を上げておくべきだと思うわけです。
そして、体幹の筋力と同じくらい大切な筋力があります。
それは「下半身」の筋力です。
この話についても、近々触れたいと思います。
ではまた!
"トレンド"について考える! スポーツチャンバラ道 vol.7
こんにちは。Ta1-3(タイチサン)です。
最近、今までじっくり話す時間を取れたことのない、ある選手と対談する機会があったのですが、いろいろな気づきがありました。
自分が今までに考えたことを改めて思い出して考え直したり、自分では気づかなかったことを気づかされたりと、実りある時間でしたね。
その選手は、競技歴4年の方でしたが、僕の考えを一方的に話す感じでは全くなく、お互いの考えを共有できてよかったです。
もし僕と話をしたい方がいらっしゃれば、あまり遠慮せずにお声掛けいただけると嬉しいです。
試合会場でもグランドチャンピオン決定戦直前などのタイミングでない限り、可能な範囲で対応させていただきたいです。
というわけで、(?)
今回は
"トレンド"について考える!
というテーマで、書いていきたいと思います。
トレンドとは、ここではその時の「流行」を指すことにします。
例えば、2018.2019シーズンといえば、
「出小手」「出足」などのカウンターが流行った時期と言えるのではないでしょうか。
少し遡ると、「2ステップ」の台頭の時期があったり、「足引き面」のタイプのカウンターが流行った時期もあったと思います。
過去に全日本-世界統一チャンピオンになったH先生が試合で「扇打ち」を初めて使用してから、「扇打ち」が使われるようになったという話も聞いたことがあります。
こういった"トレンド"はどのように移り変わるのか、考えてみました。
結論:トレンドが移り変わる理由
ジャンケンの原則で移り変わる。
ことの一言に尽きるんじゃないかなと思います。
どういうことかと言うと、
一度流行ったトレンドは、その技への対抗手段が次のトレンドとなり淘汰される。
ちょっと言い回しを工夫してみましたが余計わかりにくくなりましたかね。
例を挙げます。
一時期、2ステップによる足打ちがトレンドになったことがありました。
多くの選手が低姿勢でステップを踏み、遠い間合いから2ステップで距離を詰めて扇打ちの足打ちで一本を狙う。
当時の僕は高校生でしたが、地元の道場では、この戦い方を"大学生スタイル"と呼ぶくらい、ほとんどの大学生選手がこのように戦っていたように記憶しています。
これから数年後、「足引き面」が流行ります。
相手が足を打ってきた時、足引きによる"回避"と回し打ちの面を同時に発動し、カウンターを狙います。
僕の同期から少し下の世代の選手はほとんどが一定レベルのクオリティで、オートで足引き面を狙えると思います。
これらのトレンドは、その時トレンドとなっている動きに対して効果的な技が流行っていると判断できます。
所謂"大学生スタイル"が流行る少し前までは、いかにも「小太刀護身道」という感じで、どっしりと構えて迎え撃つ。みたいなスタイルが主流でした。
そんな相手に対して、安全な間合いから2ステップ急接近して足を狙うのは非常に効果的でした。
2ステップを脳死で繰り出し、とにかく足を打って勝とうとする選手には、足引き面だけを狙っていれば安定して勝てます。
他にも、最近流行の「出小手」だったり、上下に打ち分けるフェイントだったり、もちろん、そのとき勢いのある選手の代表的な技が流行ることもありますが、多くの場合、「安定して勝てる技」が流行る傾向は無視できないものだと思います。
優勝を目指して、試合を勝ち上がるためにどんな戦い方をすべきか、考えるときの1つのヒントになるかもしれませんね。
ではまた!
フットワークの極意! スポーツチャンバラ道 vol.6
こんにちは。Ta1-3(タイチサン)です。
スキマ時間を使って記事を書き溜めるようになり、読んだことのある漫画を読み返すなど無駄な時間を過ごすことが少なくなりました。
ただ、あまり意気込みすぎるとどこかで燃え尽きそうなので、適度に更新していきたいと思います。
前に書いた記事を読みやすく編集するのも、結構楽しいものですね。
読んでいただいている皆さんに良い記事を届けられるよう、少し頑張っていきます。
これからもよろしくお願いします!
さて、今回のテーマですが、
フットワークの極意です。
大々的に書きましたが、コートの中での移動方法についてです。
移動する時の足運びは大きく分けて2種類あるとしている方が多いのではないでしょうか。
- ステップ
- 摺り足
僕もこの2つかなと思います。
もちろん、ステップといっても前後移動を含むステップだったり、リズムをズラすステップだったり種類がありますし、
摺り足も運び足や送り足などやり方が様々だと思います。
僕は武道をやっていたわけでもないので摺り足に詳しいわけではないです。
ただ、スポーツチャンバラにおいてステップも摺り足も両方使うタイプの選手だと思っているので、それぞれのメリット/デメリットについて書いていきたいと思います。
ステップ
スタンスを広めに取り、足首と膝を使って小刻みに上下運動しながら動くスタイルですね。
僕の認識では、この動きを最初にするようになった選手は元スポレク王者のS選手や2ステップ元祖とも言えるであろうN選手や、アマガミストとF選手あたりなのかなと思ってます。
基本的に一定のリズムで上下運動をしながら、重心が落ちるタイミングで前進する動きというのは無駄がなく、相手に悟られにくいものです。
これがステップの大きなメリットで、2ステップなどの前進に繋げやすいんですね。
また、常に膝や足首といった関節の屈伸運動をしているので、"居着く"瞬間を減らすことができます。
居着くとは、簡単に言うと動かないといけない場面で足と床がくっついてしまって動けない状態のことです。
バレーボールや野球などでボールに反応するために、一瞬ジャンプするという話を聞いたことがありますが、これは居着いてしまうのを防ぐ効果があるようです。
ステップで動いていると、常にこの状態を作れるので、スポーツチャンバラのような常に相手の攻撃を警戒しないといけないスポーツにおいては適した動きだと言えます。
しかし、ステップにもデメリットがあります。
非常に疲れます。
冗談じゃなく、本気です。
仮に、同じくらいの実力・スタミナを持つ選手同士がステップと摺り足をそれぞれ使用して試合をしたらどうなるでしょう。
ほぼ確実に、ステップを使用している選手が先にバテます。
バテる前に試合が決まればいいですが、バテてしまっては負ける確率が格段に上がってしまいますよね。
長期戦になった時、高い確率で致命傷になってしまうのがステップの大きなデメリットです。
摺り足
膝を柔らかく使って、上下運動を極端に減らして移動するスタイルですね。
多くの武道では、摺り足を推奨していると認識しています。
上下運動が少なくなることで、移動や技の起りが小さくなり、相手に察知されにくいというメリットがあります。
また疲れにくいというのも大きいでしょう。
逆に、摺り足を慣れてない選手が行ってしまうと、居着いてしまいやすいというデメリットがあります。
多くの場合、摺り足で移動していると、つま先からかかとまで、べったりと床につくことになります。
ステップは主に爪先で床と接するのに対し、この状態だと脳が動けと指令を出してから足が反応するまでの時間が長くなりがちです。
また、ステップほど大きく前に出にくいというデメリットがあります。
跳躍力を利用したステップに対し、膝関節等を器用に使って重心移動をするため、慣れていないと大きな移動をしにくいと言えます。
このように、ステップにも摺り足にもそれぞれメリット/デメリットがあります。
ちなみに僕は両方とも使います。
場面に応じて適切な動きの選択ができるというのが、勝ち続けるために必要なことだとも思いますので、自分に合った動きを見つけながら、それほど得意ではないけどできないわけではない動きを増やしていって、柔軟に戦える選手を目指していきましょう。
ではまた!
重要な「力」! スポーツチャンバラ道 vol.5
こんにちは。Ta1-3(タイチサン)です。
ついに5記事目、とりあえずの目標としている10記事まで折り返しとなりました。
情報量が少なすぎたり多すぎたりにならないように調整はしておりますが、まだまだ読みにくいと思います。
記事の編集/整理をする時間も今後取れるようにしていきますので、引き続き閲覧していただけると嬉しいです!
さて今回は、強くなるために重要な「力」について。
スポーツチャンバラのことをよく知らない人に紹介する時、「どんな要素(力)が大切なんですか?」と聞かれること、よくありますよね。
イメージしやすいのは「瞬発力」でしょうか。
相手の動きをよく見るために「動体視力」なんかもありますね。
相手が攻撃してきた時、ガードするか退がるかを咄嗟に選択しなければいけないので「瞬時の判断力」なんかもあります。
中でも僕が最も重要だと思っているのは、以前の記事でも書いた通り、「集中力」です。
どうして集中力が大切なのか。
集中が切れた時に、負けてしまう確率が格段に上がるから。単純ですね。
ではその集中力、どうしたら高めることができるでしょうか。
まず、集中力というのは高めようと思ったときに高められるものではないと思います。
「集中力するぞ!」
と思えば集中できる人、なかなかいないんじゃないでしょうか。
もしあなたがそうなら、僕はとても羨ましいです。
「集中する」というのは簡単なようで意外と難しいのです。
そもそも集中しているとはどんな状態でしょうか。
※ここではスポーツチャンバラの試合というすっごく狭い意味での話をします。
試合で集中力している状態とは
「勝つために最も適した精神状態」
のことを指します。
もっと具体的に言うなら
「相手の動きをよく見えており、最適な立ち回り(攻撃・防御・フェイント・移動など全ての動作)を選択できている状態」
のことです。
どこかで経験はないでしょうか
- 何をすればいいか考えているうちに打たれて負けてしまった
- 何をしたらいいかわからなくてとりあえず前に出たらその瞬間打たれた
- 緊張のせいで身体が強張っていていつもの動きができなかった
というようなこと。
他にも要因は考えられますが、概ねこれらは集中力が不足している時に起こりやすいことです。
集中力が切れた時、負けやすいのは上記のようなケースに陥ってしまうということなんですね。
本題に戻ります。
どうしたら集中力を高められるのか。
2つ、重要なポイントがあると思います。
自分がどんな集中力のタイプなのかを把握する
自分がどんな環境なら集中力を発揮できるのかを把握する
この2つがとても大切です。
僕が世界選手権を2連覇できたのも、この2つを自分で納得する形で認識して、その環境を作れるように実践したからと言っても過言ではないと思います。
これらが意味することについて、改めてしっかりと書く機会を近日中に作りたいと思います。
昨日の記事で、バックステップと集中力に関連があるという伏線を貼ったのでその回収は最低限しないといけませんね。
バックステップで負ける確率格段に下げられるというのが昨日の記事でした。
そして、バックステップによる防御そのものが勝つための布石になるという話です。
どういうことかというと、相手の攻撃を防ぎ続けることにより、相手の集中力を削ることができるのです。
バックステップに限らずですが、自分の攻撃がなかなか決まらなくて焦った経験はありませんか?
決め技として放った攻撃が当たらなかった。
届くと思った攻撃が届かなかった。
といった事象が起こると、多くの選手は次のように考えます。
「どうやったら勝てるんだろう?」
こう考えたその瞬間というのは、集中力が完全に欠如していて、負けやすい時なのです。
先ほど書いたように、集中している状態とは
「最適な選択ができる精神状態」
ですので、「どうすればいいんだ?」
という迷いは集中とは程遠いのです。
相手にこう考えさせるためには、ガードなどで防ぎ続けることも効果的ですが、やはりリスクが高い防御手段なので、僕はバックステップをオススメしているというわけです。
長くなってしまいましたが、
負けないため、勝つために「集中力」というのは非常に重要な役割を果たすので、
「集中力を制する者はスポーツチャンバラを制する」
と言っても過言ではないかもしれませんね。
高い集中力を発揮するための条件等については、できるだけ早く書きたいと思いますので、楽しみにしてお待ちください。
ではまた!
防御は大事! スポーツチャンバラ道 vol.4
こんにちは。Ta1-3(タイチサン)です。
PVが増えていくのがとてもとても嬉しいです。
これが書いていくモチベに一番良い影響を与えてくれるので、引き続きチェックしてくれるとひじょーーに嬉しいです。
ありがとうございます!
さて、昨日は「まず負けないこと!!」について書きました。
優勝するためには1度も負けるわけにいかないですもんね。
また、「合法的に棒で人を叩けるスポーツ」としてスポーツチャンバラを楽しんでいる選手にとって、やはり打たれるのは面白くないですよね。
防御が上手くなると、スポーツチャンバラをより楽しむことができるのです(?)
負けないために、楽しむために、
防御のスキルを高めましょう。
ということで、具体的に何をすべきか、今日は書いていきたいと思います。
前回も書いたように、防御は大きく分けて3つの方法があります。
- ガード
- 回避
- 退避(バックステップ)
この3つでしたね。
この中で、最も基本的で重要なものはどれだかわかりますか?
正解は、
退避(バックステップ)です。
異論は認めます。
語呂を意識して退避と書いてきましたが、バックステップと書いていきます。
どうしてバックステップが最も基本的なのか。
単純です。
簡単だからです。
相手が攻撃してくる
↓
相手が届かないところまで退がる
これだけです。
常にこれができれば、一生負けません。
時間切れで試合が終わります。
時間切れは困るので、ちゃんと攻撃もして勝ちましょう。
どうして簡単だと言い切れるのか、
ガードや回避と比較してみましょう。
まずガードですが、相手の攻撃を自分の剣で受ける防御の方法です。
「囲い」とか「囲い受け」とか言われたりするやつです。
縦面を狙われたときに、上からの攻撃を防ぐためにそこに剣を持っていく。(頭上を剣で囲う)
スポーツチャンバラの体験で一番最初に習うガードがこれだと思いますが、
文字にすると非常にわかりにくいですね。
ガードにはルールがあります。
基本的に、攻撃してくる相手の剣に対して垂直に剣を置かないといけないということです。
上からの面を防ぐなら頭上で剣を横に。
横からの面を防ぐなら顔横で剣を縦に。
最近は、足打ちを剣でガードするのも流行ってますね。
その場合は、足に剣を沿わせる状態でガードします。
普段無意識にやっている選手が多いと思いますが、毎回、相手の攻撃の狙いを目で見て判断して、そこに決まった形で自分の剣を置いておく。
という動きをやっています。
実はこれ、すごく難しいんですよね。
横からの面だと思ったら上からの面だったみたいなことが起こると、そっこー負けます。
判断を誤るとその場で負けが決まる防御の方法なんですね。
ただ、ガードによるメリットもあるのでそれはまた今度書こうと思います。
回避も、ガード同様に難しいんです。
ガードは剣の向きを適切に判断しないといけないのですが、回避は「間合い」を適切に判断しないといけないのです。
「これくらいの間合いなら相手の足打ちはここまで届きそうだから、足を引けば避けれる」
こう思って足を引いたときに、2ステップ等で相手が想定よりも前に出て来たら、負けます。
一方、バックステップはこれらに比べたら簡単なんです。
何故なら、選択肢が1つだから。
もちろん、コート側に追い込まれているなど特殊な状況は除きます。
相手が攻撃してくるとき、すぐ退がる
これを徹底するだけで、負ける確率を大幅に下げられるのです。
相手との身長差があるときなど、1歩では足りなければ2歩、3歩と退がればいいんです。
僕は幼少期、背がとても小さかったので、先生(父親)から、
「退がる時は2回退がれ!」
と何度も指導されました。
カッコ悪いと思って実行せず、すぐ負けていたのですが。(かわいい)
適切なバックステップで、負けない試合運びができたら、あとは勝つだけです。
バックステップが勝つための布石になります。
次回予定している「重要な"力"」の記事に繋がっていきます。
お楽しみに!
まず何を伸ばす? スポーツチャンバラ道 vol.3
こんにちは。Ta1-3(タイチサン)です。
記事を書き上げる度に、大変多くの方に読んでいただけているようで、本当に嬉しいです!
ありがとうございます。
自分の考えを発信して、いろいろな人がそれを読んで考えたり、他の意見を発したりしながら、競技全体のレベルが上がっていくといいですね。
さて、今回は
「強くなるために"まず"何を伸ばす?」というテーマです。
いろいろな意見があると思います。
「一本を取れなきゃ勝てる確率は0%、綺麗な攻撃ができるように基本打ち!」
「攻撃は最大の防御!」
といった具合に、攻撃を重視する方や、
「打たれて負けたら元も子もない、防御が大事!」
とか
「最近のトレンドは出技!相手の攻撃に合わせて小手や足を狙い続ければいつか勝てる!」
みたいな戦略を立てる方もいるのではないでしょうか。
もちろん、これらの考えは全て間違っていません。
順番はどうであれ、正しい練習を一定量こなせば、誰でもある程度は強くなれます。
ただ、優勝を目指したとき、絶対に必要になる要素があります。わかりますか?
A.負けないこと
皆さんご存知の通り、スポーツチャンバラは基本的に一本勝負です。(決勝戦は三本勝負)
どれだけ攻撃のセンスがあっても、先に相手に打たれてしまったらそこで負けですね。
勝ち続けるためには絶対に打たれてはいけません。
打たれないために、防御のスキルを伸ばしましょう。
ここで言う防御はガードだけを指すわけではありません。
避けたり退いたりすることも含みます。
もちろん、基本打ちなどの練習をせずに、防御をまず完璧にしろ!!なんて極論を言っているわけではありません。
練習により培った攻撃を相手に当てて勝つために、前工程として防御が必要なのです。
また、ここで大切なのが、防御は負けないためだけに必要なわけではありません。
適切な防御は一本のチャンスを創ります。
どこかで経験はないでしょうか、
決まるとと思った攻撃を躱されてそのまま打たれて負けた試合や、相手のガードが堅く、なかなか決まらなくて焦った試合など。
前者は特にわかりやすいですね。
所謂「カウンター」ってやつを食らったわけです。
「足引き面」なんかを代表とする「カウンター」の攻撃は、相手の攻撃そのものを自分が勝つチャンスに一瞬で変えます。
ただ、足を引くタイミングを見極めたりや間合いを適切に保っておかないと、先に打たれて負けます。
適切に避けるスキルが必要な技ですね。
実力者同士の試合では後者がさらに重要になります。
実力のある選手は攻撃も一流ですが、それ以上に防御が一流です。
打たれて負けることが少ないから、実力者なのです。
お互いに攻撃が決まらないまま、時間が経過したとき、それは起こります。
攻撃のリズムを変えたり、飛び込みのように特殊な間合いから攻撃するなど、"普段とは違う動き"をするようになります。
ここがポイントです。
防御が上手く、相手の得意な攻撃を防ぎ続けることができれば、相手の得意でない攻撃を引き出すことができるのです。
やり慣れていない攻撃だからこそ、相手はその攻撃をすることに集中して、ガードが緩くなったり、攻撃の後に隙が生まれやすくなります。
実力者といえども、全ての技を常に100%で繰り出すことはできません。
相手の得意でない技が来た時という勝機を掴むために、まず防御の練習をしっかりやるのがいいと思います。
防御といってもやり方はいろいろあります。
代表的なものは
- ガード
- 回避
- 退避(バックステップ)
の3つです。
なんだか狩猟系ゲームみたいですね(?)
これらのうちどれをメインで使うべきか、そのメリットはどんなものかというテーマでも、また今度書こうと思います。
今日も、読んでいただきありがとうございました。
練習したくなってきましたねー!