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"トレンド"について考える! スポーツチャンバラ道 vol.7

こんにちは。Ta1-3(タイチサン)です。

最近、今までじっくり話す時間を取れたことのない、ある選手と対談する機会があったのですが、いろいろな気づきがありました。


自分が今までに考えたことを改めて思い出して考え直したり、自分では気づかなかったことを気づかされたりと、実りある時間でしたね。

その選手は、競技歴4年の方でしたが、僕の考えを一方的に話す感じでは全くなく、お互いの考えを共有できてよかったです。

もし僕と話をしたい方がいらっしゃれば、あまり遠慮せずにお声掛けいただけると嬉しいです。

試合会場でもグランドチャンピオン決定戦直前などのタイミングでない限り、可能な範囲で対応させていただきたいです。




というわけで、(?)
今回は

"トレンド"について考える!

というテーマで、書いていきたいと思います。


トレンドとは、ここではその時の「流行」を指すことにします。


例えば、2018.2019シーズンといえば、
「出小手」「出足」などのカウンターが流行った時期と言えるのではないでしょうか。


少し遡ると、「2ステップ」の台頭の時期があったり、「足引き面」のタイプのカウンターが流行った時期もあったと思います。


過去に全日本-世界統一チャンピオンになったH先生が試合で「扇打ち」を初めて使用してから、「扇打ち」が使われるようになったという話も聞いたことがあります。


こういった"トレンド"はどのように移り変わるのか、考えてみました。



結論:トレンドが移り変わる理由

ジャンケンの原則で移り変わる。

ことの一言に尽きるんじゃないかなと思います。

どういうことかと言うと、
一度流行ったトレンドは、その技への対抗手段が次のトレンドとなり淘汰される。


ちょっと言い回しを工夫してみましたが余計わかりにくくなりましたかね。



例を挙げます。

一時期、2ステップによる足打ちがトレンドになったことがありました。

多くの選手が低姿勢でステップを踏み、遠い間合いから2ステップで距離を詰めて扇打ちの足打ちで一本を狙う。

当時の僕は高校生でしたが、地元の道場では、この戦い方を"大学生スタイル"と呼ぶくらい、ほとんどの大学生選手がこのように戦っていたように記憶しています。


これから数年後、「足引き面」が流行ります。

相手が足を打ってきた時、足引きによる"回避"と回し打ちの面を同時に発動し、カウンターを狙います。

僕の同期から少し下の世代の選手はほとんどが一定レベルのクオリティで、オートで足引き面を狙えると思います。



これらのトレンドは、その時トレンドとなっている動きに対して効果的な技が流行っていると判断できます。

所謂"大学生スタイル"が流行る少し前までは、いかにも「小太刀護身道」という感じで、どっしりと構えて迎え撃つ。みたいなスタイルが主流でした。

そんな相手に対して、安全な間合いから2ステップ急接近して足を狙うのは非常に効果的でした。

2ステップを脳死で繰り出し、とにかく足を打って勝とうとする選手には、足引き面だけを狙っていれば安定して勝てます。



他にも、最近流行の「出小手」だったり、上下に打ち分けるフェイントだったり、もちろん、そのとき勢いのある選手の代表的な技が流行ることもありますが、多くの場合、「安定して勝てる技」が流行る傾向は無視できないものだと思います。


優勝を目指して、試合を勝ち上がるためにどんな戦い方をすべきか、考えるときの1つのヒントになるかもしれませんね。


ではまた!